目次
1.長期インデックス投資、米国・全世界どちらが良いか?【一般的な結論】
2.長期インデックス投資で重要な事【3つ】
3.吾輩の結論【SP500:全世界=1:6】
4.吾輩の結論の根拠
1.長期インデックス投資、米国・全世界どちらが良いか?【一般的な結論】
・今後もアメリカ一強が続くと思うなら米国株
・新興国など他の国が成長すると思うなら全世界株
以上です。おわりっ!
…あぁ、待って! まだ帰らないでください!(必死
この【一般的な結論】を冒頭に持ってきたのには理由があります。
それは、自分が何故コレに投資をしているのか、という「軸」を持って欲しいからです。
・「ここ10年の成績がアメリカ一強で、今後もそれが続くと確信している」という「軸」があるなら、米国株。
・「どこが成長するか分からないから、広く分散させておきたい」という「軸」があるなら、全世界株。
この「軸」に関する事は、「2.長期インデックス投資で重要な事【3つ】」で解説していますので、ご確認ください。
2.長期インデックス投資で重要な事【3つ】
・自分が何故コレに投資をしているのか、という「軸」
…人に勧められて始めた方は、脆い傾向がある為注意。
・暴落局面でも狼狽売りしない「精神力」
…逆に考えれば、暴落局面は安く買えるチャンスでもある。
・目標額までコツコツと続ける「継続力」
…どこが底かは、プロでも判断が難しい。淡々と積立投資を続ける事にこそ勝機がある。
何故「軸」がないといけないのか…それは、急な暴落等で資産評価額が減った際に、狼狽売りをしてしまう可能性が高くなるからです。
※狼狽売り(ろうばいうり):株価が急激に下落した際にパニック状態に陥り、持ち株を慌てて売却してしまうこと。
今年の6月頃に「中田敦彦のYouTube大学」さんが、米国株投資をオススメされていたこともあり、
「よく分かんないけど、とりあえず米国株に投資をしておこう」
と考えて始めた人も、大勢いるかもしれません。
…現に吾輩もその内の一人ですw
その時期に始めた人は、暴落局面を経験した事がありません。
また、そういう「軸」がない人ほど、暴落局面で狼狽売りせず、淡々と積立投資を継続する事が困難になります。
特に、今日は米大統領選挙で、展開によっては株価が下落する局面が続く事が予想されます。
ですので、今一度、自分が何を重要視するのかを考え、「軸」を強固なモノにして欲しいと思います。
吾輩も、勧められたままSP500に全ツッコミしてたので、これを機に「軸」を見直しました。
そして、吾輩なりの結論に辿りつきました。それは…(3に続く
3.吾輩の結論【SP500:全世界=1:6】
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を
1:6の比率で購入する。
※面倒な人は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」1本でも良い。
4.吾輩の結論の根拠
何故【SP500:全世界=1:6】なのか、とい結論の根拠を示したいと思います。
まず、吾輩の考えとしては、下記のような「軸」となっています。
「今後、どこが伸びてくるか分からない為、全世界株に投資をしたい」
「米国株と米以外先進国株を、最適な比率で保有したい」
その上で、手数料が最安値である「eMAXIS Slim」シリーズの、主要な国別比率と実質コストの表(2020/11現在)を見てみましょう。
比率 | 実質コスト | |||
米 | 米以外先進国 | 新興国 | ||
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 100.0% | 0.1630% | ||
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 56.6% | 31.4% | 12.0% | 0.2090% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 61.2% | 25.8% | 13.0% | 0.2180% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 70.4% | 29.6% | 0.1790% | |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 100.0% | 0.4260% |
全世界株にも、「オール・カントリー」と「除く日本」があり、若干の差があります。
2つを比べた中で、「オール・カントリー」を採用しようと考えました。理由は下記の2点です。
・実質コストを少しでも安くしたい。
・日本は世界で3位の経済大国なので、それをわざわざ除外しなくてもいいのではないか、と感じたから。
次に、米国株と米以外先進国株の、最適な比率を調べました。
結果、下記のようなグラフを発見しました。
引用元:Domestic/International From Bogleheads
このグラフは、バンガード創設者「ジョン・ボーグル」の賛同者たちの、コミュニティーサイト「Bogleheads」から引用しました。
縦軸にリターン(上にいく程、リターン高)、横軸にボラティリティー(右にいく程、変動率高)を取っており、
米国株:米以外先進国株=7:3
が、リターンとボラティリティーの良いとこ取りが出来る、という結果になった事を示しています。
SP500の購入金額をX、全世界の購入金額をYとおくと、
7:3=(100X+56.6Y):31.4Y
3(100X+56.6Y)=7*31.4Y
300X=219.8Y-169.8Y
300X=50Y
6X=Y
以上より、【SP500:全世界=1:6】で買えば、「米国株:米以外先進国株=7:3」になります。
※尚、投資信託内の国別比率は変化していくので、この計算は2020/11現在でのモノになりますのでご留意ください。
※ちなみに、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を新興国を除いた100分率で表すと、
米国株:米以外先進国株=64.3%:35.7%
になるので、面倒な方は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」1本でも良いと思います。
「過去38年分の統計に沿った運用をしている」と確信が持てていれば、暴落時にも自信をもって買い増しが出来ると思います。
自分の「軸」を持って、ブレずに投資を続けましょう! ご安全に!⛑️
コメント